予防養生

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冷え症対策

　寒くなると、手足の先が極端に冷たくなり温めてもなかなか温まらない人がいます。
　「冷え症」とは、【ある特定の部分が冷え、不快に感じる状態】のことです。自覚症状が基準となっていますので、冷えて辛いと感じていれば、その人は冷え症ということになります。
　このような「冷え症」の人はこれまでは女性に多いと言われていましたが、最近では男性でも冷えを感じるという人がいます。
　冷え症対策を行って毎日元気に過ごしましょう。

冷え症の原因

　冷え性には「特に病気ではないが冷えがある場合」と、
「何らかの病気が原因で冷えがある場合」の2つに分けられます。
　一般に冷え性といわれる人のほとんどが、前者に該当します。

＜特に病気ではない場合＞
　【血液循環の悪化】・ストレス・疲労・更年期障害・血管の老化・筋肉減少など
　【代謝機能の低下】・老化・運動不足など
　　　　　↓
　【熱運搬の乱れ】
　　　　　↓
　【冷　え　症】

＜病気が原因になっている場合＞
　・甲状腺機能低下症・レイノー病・動脈塞栓症・心不全などの心臓の病気・副腎機能低下症など
　　　　　↓
　【熱産生の低下】
　　　　　↓
　【冷　え　症】

自律神経の乱れは冷えの根本的原因

　自律神経は、心臓などの臓器の働きを調節したり、体温を調節するなど意思とは関係なく働いている神経です。
　自律神経には、主に活動時に優位に働く【交感神経】と、主に休息時に優位に働く【副交感神経】があります。
　ストレスを受けると、交感神経が興奮した状態が続き、副交感神経とのバランスが取れなくなってしまいます。自律神経が乱れると適切に手足を温めたり冷やしたりする調節が出来なくなります。

冷え症と低体温症は違う

【冷え症】
　体内の熱を逃がさないようにしようとする一種の生体防衛反応で手足などが冷えること。

【低体温症】
　代謝によって発生する熱（熱産生）と体から逃げていく熱（熱放熱）のバランスがとれず、体全体の温度が低くなること。

　2つのメカニズムは異なりますが密接に関わっており、低体温症の方は指先やつま先などに血液が充分に行き渡らず、冷えてしもやけが出来たり靴下をはかないと眠れないといった冷え性の不快な症状に悩まされる方が多いとされています。
　しかし、低体温症の方の中には防衛反応（血管の収縮など）が働かずに体の熱を放散しているため、冷え性の症状が表れず、知らず知らずのうちに深部体温が低下してる方もいます。

こちらに低体温症のことが書いていますよ

今日から出来る冷え症対策

　日常生活に気を配ることによって、冷え症を改善することが出来ます。体を温める工夫を毎日の生活に取り入れていきましょう。

＜体を温める食事＞
　食べ物は体を温める熱の元になります。かぼちゃやニンニク、サンマ、鶏肉など体を温める食材をバランスよく摂ると良いでしょう。

＜温かい飲み物＞
　特に、お酒は血行を良くし体温を上昇させます。冷たいお酒ではなく、温かいお酒を少量飲むと良いでしょう。

＜心地よい睡眠＞
　食事と同じくらい大切なのが充実した睡眠です。長くても短くても快眠を得る大きなポイントは就寝・起床の眠りのリズムを整えることです。

＜リラックスをする＞
　リラックスした状態では「副交感神経」が優位になり、末梢血管が拡張して手足が温かくなります。独自のリラックス法を生活の中に見つけると良いでしょう。

＜運動で体を温める＞
　適度な運動は血行を良くし、うっ血を少なくします。更に筋肉は1日の活動で生みだす熱の約6割をつくっています。筋肉を鍛えることで熱の産生量が増えます。

＜冷暖房や衣類の調節＞
　自律神経が対処できるのはおよそ７℃までと言われています。室内温度を調節したりコートや上着を上手に利用すると良いでしょう。

参考：WAKU2情報らんど

冷え性や低体温の方におすすめの物がありますよ

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