予防養生
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季節の予防養生
「頭が重い」「体がだるい」「食欲がない」困ったときの漢方薬「かっ香正気散(かっこうしょうきさん)」
ある在留外国人アンケートで約8割が日本の夏は母国よりも過ごし難いと回答したほど、日本の夏は高温多湿です。
湿度が高くなるほど体に湿気が溜まりやすくなりますが、冷たい飲み物や食べ物を多く取ると更に溜まりやすくなります。
体に湿気が溜まると、だるさや疲労感、食欲不振や下痢・軟便、関節痛の悪化、じゅくじゅくする皮膚炎、むくみなどが出やすくなります。
舌がボテっと大きく、苔がベタっとしている人は湿気が溜まっていますので気をつけましょう。
湿気で体調不良を感じる人は「かっ香正気散」を使ってみると良いでしょう。夏かぜや暑さによる食欲不振、急性胃腸炎、下痢、全身倦怠におすすめです。
体の湿気が抜けて楽になります。
(タウンニュース 川崎市宮前区版2022年6月24日号より)
湿気体質チェック表
自分の体質を確認しましょう!
□むくみやすい
□めまい と吐き気がよくする
□太っている(水太り)
□軟便、下痢をしやすい
□血中コレステロール、中性脂肪が高い
□雨の日に体調が悪い
□水っぽいオリモノが多い
□一日中眠気が取れない
□肌が脂性、または吹出物ができやすい
□口がネバネバし、舌の表面に苔がべったりついている
その不調は湿気のせいかも?
<だるさ・食欲不振・下痢>
体の中に湿が溜まると、「倦怠感」や「疲労感」が強く現れます。
また、胃腸の機能が低下するため、「食欲がない」、「少ししか食べられない」といった「食欲不振」に悩まされることも。
いつもと同じものを食べていても、湿度の高い季節は消化され難いことがあります。水分代謝が悪く、栄養分が消化吸収されずにそのまま排泄されてしまうため、下痢や軟便になりやすいのも特徴の一つです。
軟便などの症状が現れたら胃腸が弱っているサイン。
症状が酷くなる前に、早めの養生を心がけましょう。
<関節の痛み>
痛みの原因には外的要因と内的要因があります。
外的要因としては、風・寒・湿の邪気があり、これらが血行不良などの代謝障害を引き起こします。
このため、扇風機などの風に当たったり、エアコンで寒くて冷えたり、曇りの日や雨の日に痛みが起こりやすいのです。
特に雨の日や湿度が高い日には、むくんだり、関節に水が溜まったりなど、「関節の痛みやだるさ」を引き起こすことがよくあるので注意が必要です。
<皮膚のトラブル>
湿気が多い季節に現れやすいのが皮膚のトラブル。
分泌物が多くジュクジュクするなど、皮膚が不安定な状態になります。
「皮膚が弱い人」「皮膚の慢性疾患がある人」などは、この時期、特に注意してケアしましょう。
体の湿気を抜いてすっきり過ごしましょう!
「湿邪」は湿気の多い季節によく発生するので、梅雨の記事か特に注意したいもの。
食事や生活のちょっとした工夫で湿邪を追い払い、湿度の高い日本の夏をすっきりと元気に過ごしましょう。
<汗をかきましょう!>
エアコンの効いた室内で、一日中じっとしていたりすると、体の中に老廃物がたまり発散されません。
ウォーキングなどの軽い運動で意識して汗をかき、体の湿度を下げ、代謝を良くしましょう。
<冷たい飲食物や脂っこうものに注意しましょう!>
冷たいものやしつこいものを取り過ぎると、胃腸の働きが低下し、消化液がうまくコントロールできなくなり、下痢や嘔吐など、水分代謝異常による症状を引き起こします。
できるだけ冷たいものやしつこいものは避けるようにしましょう。
食物繊維の多い食事は腸内で老廃物や余分な水分を吸収し、便として排出してくれるので、「雑穀類」、「海藻類」、「根菜類」、「こんにゃく」などを食事にとりいれましょう。
「イワシ」、「サンマ」、「緑豆はるさめ」、「かぶ」、「大根」、「冬瓜」、「ハトムギ」、「しいたけ」、「えのきだけ」、「そば」などがおすすめです。
「焦三仙(しょうさんせん)」や「五行草(ごぎょうごう)」などのお茶も普段の生活に上手に取り入れましょう。
(参考:日本中医薬研究会 その不調 湿気のせいかも⁈)