予防養生
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漢方の予防養生
むくみの養生法
むくみは、体に水分(正確には血液以外の体液)が多すぎてあふれている状態です。日本は四方を海に囲まれているため、ヨーロッパなど乾燥した土地と違い、湿気が多くジメジメした土地です。そのため、皮膚からの発汗量が少なく、体の中に水が留まりやすい土地と言えます。特に、梅雨や蒸し暑い夏にむくみが多く起こります。「重だるい」のが特徴です。
その1、「水分のとりすぎ」タイプ
「原 因」水分のとりすぎで、体の中に余分な水分が溜まってしまい、むくみを起こします。余分な水は胃腸の働きを弱らせ、さらにむくみを強くします。
「症 状」胸がムカムカして、頭が重く、全身がだるくなります。下半身がむくむようになり、ひどくなると、全身がむくみます。量が少なく、色の薄い尿が出るようになります。
「予防法」まず、水分のとりすぎを控えましょう。運動や家事などで積極的に体を動かし、気持ちの良い汗をかいて余分な水分を汗として排泄するのも良いでしょう。
「食養生」にがうり、とうがん、とうもろこし、はと麦など胃腸の働きを高めて、体の中の水分の巡りを良くする食材を食べましょう。
その2、「胃腸が弱い」タイプ
「原 因」もともと胃腸が丈夫でない人は、体の中の水分をさばく力が弱く、むくみを起こしやすい体質です。冷たいものをとると、すぐ下痢をしてしまうタイプの人です。
「症 状」疲れやすく、尿の量が少なくなります。おなかや手足の冷えがあり、肌がプヨプヨして、押すとへこんで、なかなか元に戻りません。
「予防法」消化の良いものを食べて、胃腸の働きを回復させましょう。全身を温めておなかの冷えを改善しましょう。マッサージで水分の巡りを良くしてあげるのも良いでしょう。
「食養生」もち米、そら豆、えんどう豆など胃腸の働きを良くして、水分の巡りを良くする食材を食べましょう。
その3、「腎が弱い」タイプ
「原 因」腎の機能が弱ると、余分な水分を尿として排出することができず、むくみを起こしやすくなります。
「症 状」下半身にむくみを起こすことが多く、内くるぶしなどがよくむくみます。手足や全身が冷え、疲れやすくなったり、また、腰や膝がだるくなり、ガクガクしたりすることもあります。
「予防法」全身を温め活力を取り戻しましょう。冷えや水分のとりすぎは厳禁です。
「食養生」うなぎ、えび、くり、くるみなど腎の働きを高める食材を食べましょう。
参考図書:図解よくわかる東洋医学
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