予防養生
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「不妊症セミナーに出席しました」 若奥さんのブログ 20160830
8/27、8/28に
中医不妊症専門講座のセミナーがあり、
参加してきました。
普段の講座はインターネット経由でのやり取りなのですが、
セミナーでは直接お会いしての意見交換が楽しくて
初日は気がついたら23:30になっていて
びっくりしました。
今回のセミナーは
黄体機能についてが主なテーマ。
不妊専門医から
どのような治療をしているのかの講義もありました。
排卵後の卵胞は黄体になって
主にプロゲステロンとエストロゲンを分泌して
受精卵が着床しやすいように
子宮内膜を変化させ、
体温を上昇させます。
黄体機能不全では
プロゲステロンとエストロゲンの分泌が不足したり
子宮内膜のホルモンの感受性が悪いことで
子宮内膜が着床に適した状態にならなかったり、
体温が十分に上がらなかったり
途中で下がってしまったりすることで
着床障害や流産になりやすいことが問題になります。
一般的な黄体機能不全の診断基準は
・排卵後7日目の血中プロゲステロンが10ng/ml以下
・基礎体温の高温相が10日未満
・子宮内膜日付診の異常
となっていて
黄体機能不全の治療には
hCGで黄体を賦活させたり、プロゲステロンの補充が行われています。
え〜っと思ったのは
体外受精のために採卵した場合には
黄体機能の低下が避けられないので
上記の治療は必須だけれど、
自然排卵周期の場合の黄体機能不全では
上記の治療が有効ではないらしいということ。
診断基準となっている
プロゲステロンの値についても、
・血中のプロゲステロン値はパルス状に変動しているので、
黄体機能を正確には反映するものではない
・血中濃度のモニタリングができる天然型プロゲステロンでは
経膣投与が子宮に直接的速やかに作用して高濃度に分布すると考えられ
他の方法と比較しても一番効果がよく
海外ではスタンダードになっていて、
血中プロゲステロン値は子宮内膜に対する作用や
妊娠の転機と関連しないことが分かっているので、
モニタリングは不要となっている
ということでした。
また、天然プロゲステロンの保険適応が遅れていたために
これまで日本でずっと使用されている
合成黄体ホルモン製剤では
天然では親和性のない受容体への親和性を有するものもあり、
妊娠初期の使用が妊婦や胎児に及ぼす影響についての十分な報告が得られていないこと、
アンドロゲン受容体活性があるものでは
乳児で尿道下裂のリスク上昇と関連することが示唆されていることもあり、
安全性、信頼性の点から
天然型プロゲステロンの使用が推奨されているそうです。
体外受精される方が
黄体補充にどのような製剤を使って
どのような検査をされているのか、
理解が深まり
とても有意義なセミナーでした。
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