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腸
腸内フローラ
私達の腸は、およそ数百種類、１００兆個もの腸内細菌が共存している特殊な空間です。
これらの敷き詰められた腸内細菌叢は、「お花畑＝フローラ」に例えられる事があり、近年、私達の身体にとって有益な働くがある事が次々と解明されてきています。
※腸内細菌叢の叢（そう）は「草むら」「群がる」「ひと所により集まる」という意味です。
腸内フローラの役割
一般的に、腸内細菌は「善玉菌」「日和見菌」「悪玉菌」に大きく分けられます。
＜善玉菌の役割＞
有機酸（乳酸、酢酸など）を産生し、腸内を酸性に保つ
↓
酸に弱い病原性細菌の増殖を抑える
↓
良好な腸内細菌叢（＝腸内フローラ）を形成する
＜腸内フローラとバリア機能＞
私達の腸管上皮組織には、有害物質から体を守るバリア機能がありますが、近年の研究で「バリア機能の低下（すき間）」がある事が確認されました。
「バリア機能の低下（すき間）」
↓
すき間から様々な物質が血液中に入り込む
↓
多岐にわたる病苦の原因になってしまう
↑
ただし、腸内フローラが良好な状態であれば、善玉菌が「すき間」を修復してくれる
なかなか症状が改善されなかったり、原因が特定できない不調の背景には腸内細菌の悪化が原因にあるかもしれません。
＜腸内フローラが作り出すもの＞
善玉菌は、「バリア損傷部位（すき間）」を修復する働き以外にも、発酵過程で生み出す短鎖脂肪酸（酢酸、プロピオン酸、酪酸など）が
○腸管上皮細胞の栄養素となり、大腸の蠕動運動を活性化
○腐敗菌や有害物質の産生を抑える
○血液中に移行した後、脂肪代謝にも関与
腸内フローラと体調不良の関係
＜糖尿病！？メタボ！？＞
食生活の乱れはメタボの主な原因ですが、
脂肪の多い食事
↓
腸内フローラが乱れる
↓
バリア損傷部位（すき間）から腸内細菌やそれらが産生する物質が通過
↓
炎症を起こす
炎症物質は、インスリンの効きが悪くなる「インスリン抵抗性」の原因となってしまいます。
＜アレルギー！？＞
未消化タンパク質（食事や病原体に由来するもの）が、「バリア損傷部位（すき間）」から多量に流入する。
↓
正常なルートからの侵入ではないため、体が異常に反応する
↓
アレルギー（IgE抗体産生）や自己免疫疾患の発症に関わると考えられている
＜イライラ！？ストレス！？＞
人の腸には大脳に匹敵するほどの細かな神経細胞が張り巡らされている
↓
脳の指令なしに働くことができる
↓
「腸脳相関」と呼ばれる双方向ネットワークを形成しているため、腸内フローラの状態が精神にも影響する可能性が示唆されている
＜腸内環境の悪化原因＞
●食事
●ストレス
●加齢
●便秘・下痢
●抗生物質の長期使用
腸内フローラを育む！
乳酸菌などの善玉菌の摂取も大切ですが、それと共に食物繊維・オリゴ糖など今私達の腸内に存在している菌を育むための食材をバランスよく摂取することも大切です。
人はこれらの食材を消化・吸収することができませんが、善玉菌にとっては大切な栄養源となります。
＜腸内フローラを育むための食材＞
□バナナ
□リンゴ
□干しぶどう
□抹茶
□はちみつ
□大豆
□豆乳
□枝豆
□さつまいも
□玄米
□かぼちゃ
□ごぼう
□しいたけ
□ひじき
□アーモンド
□くるみ
□やまいも
など
参考：WAKU2情報ランド
これで腸内フローラを育てましょう
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