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皮膚
アトピー性皮膚炎
現在では国民の3割が何らかのアレルギー性疾患を羅漢していると言われており、これらの疾患はもはや国民病とさえ言われています。
アトピー性皮膚炎とは?
アトピー性皮膚炎は、皮膚に強いかゆみを伴う湿疹ができ、「良くなったり悪くなったり」を繰り返す慢性疾患です。
子供に多く見られ、思春期を過ぎると軽快する傾向にあります。
大人の患者さまも少なくありませんが、ほとんどは子供のころに発症し、症状が続いているか、一度治まったものが再発したものであると考えられています。
☆アトピー性皮膚炎の年齢別有病率
【症状】
症状は多様で個人差があります。
<急性期>赤く腫れ、盛り上がりのある「丘疹」や「ジクジク」したり、皮がむけて「かさぶた」になったりします。
<慢性期>皮膚が厚くゴワゴワになる「苔癬化」が起きたい、硬い「しこり」ができたりします。
【部位】
○顔
○耳や首回り
○わきの下
○ひじの内側や外側
○太ももの付け根
○ひざの表側や裏側
いずれの場合も湿疹は「左右対称」に現れます。
皮膚の状態
<健康な皮膚>
皮膚の外側は角質層に覆われています。
健康な皮膚の角質層には、多くの細胞が層状に並び、皮膚を守る「バリア膜」を作っています。
このバリア膜が、体内の水分が外に逃げるのを防ぎ、皮膚のうるおいを保ちます。
同様に、様々な刺激物が皮膚の内部に侵入するのを防いでいます。
<アトピー性皮膚炎のある人の皮膚>
遺伝的な体質により、皮膚のバリア膜が乱れて皮膚が乾燥した状態になります。
そうなると、夏によくかく汗や春の花粉やほこり等、様々な刺激物が入りやすく、炎症が起こりやすくなっています。
このように、バリア膜の働きが弱くなることにより、湿疹ができて強いかゆみが生じるのです。
正しいケア方法とは?
<入浴のポイント>
○石鹸を良く泡立て、なでるように洗う。
○炎症や傷がある部位もやさしく洗う。
○肌をこすらずタオルで押さえるように拭く。
<保湿剤の塗り方のポイント>
○入浴後は短時間で皮膚の水分が逃げてしまうので、入浴後5分以内に塗る。
○全身の乾燥部位にたっぷり塗る
○何回塗ってもかまわないので、皮膚が乾燥してきたと感じたら塗ると良い。
<ステロイド外用剤の塗り方のポイント>
○保湿剤を塗った後に塗る。
○大人の人差し指の先から第一関節まで出し、手のひら2枚分に伸ばして、しわの方向と平行に塗る。
<食事でのポイント>
○アトピー性皮膚炎の原因となる食べ物や食品添加物を避ける。
○腸内細菌を整える働きのある食物繊維や乳酸菌を積極的にとり、善玉菌を増やす。
○抗ストレス作用のあるビタミンC、皮膚の健康を保つビタミンB群を含むものを積極的にとる。
○皮膚、粘膜を丈夫にする作用があるカルシウムを含む食品をとる。
(ただし、まずは医師の指示を優先してください。)
参考:WAKU2情報らんど
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