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風疹ってなに?
国内の風疹(三日はしか)患者報告数が、過去最悪のペースで増加しています。
風疹は、女性に注意が必要な病気であることが知られていますが、働き盛りの男性に患者が多いという報告があります。
今回は、そんな風疹についてご紹介します。
患者報告数が過去最悪のペースに!
国立感染症研究所からの情報によると、今年初めから7月中旬までに国内で報告された風疹患者数は594名。昨年の風疹が流行し、注意を促していましたが、1年間の報告者数は371名でした。いかに今年の患者の増加率が大きいかがわかります。
また、20〜40代の働き盛りの男性に多いというのが特徴です。
風疹ってどんな病気?
【症 状】⇒「発疹」「リンパ節の腫れ」「発熱」が主な症状
【感染経路】⇒クシャミなどのしぶきによる飛沫感染
【経 過】⇒感染後14〜21日に出始める。発疹が「顔面」と「首」から「全身」に広がる。
【うつる時期】⇒発疹が現れる1週間前から、発疹が消えた後1週間
5〜15歳の子供が罹りますが、免疫力が弱っていると成人になってから罹る事もあります。
発疹が消えた後も他人へ感染する可能性があるため注意が必要です。
なぜ働き盛りの男性に罹患者が多いのか?
実は、現在の30代後半以上の男性は、幼少期に風疹ワクチンの定期接種の機会がありませんでした。このことから、30〜50代男性の5人に1人に免疫がないと考えられています。
この年代は、ちょうど働き盛りで免疫力が低下している事も重なりますので注意が必要です。
風疹に注意が必要な人と対策
【働き盛りの成人男性】
ワクチン接種率が低く免疫力が低下しがちな成人男性は、風疹に罹る可能性が高いと考えられます。
罹患すると、発症期間が子供に比べて長く、仕事を1週間以上休まなければいけない事もあります。
配偶者へ感染することも考えられますので、事前にワクチン接種するだけでなく、免疫力を高めるように生活に気をつけることが重要です。
【妊娠を考えている女性】
妊娠した女性が、初感染で風疹ウイルスに罹ってしまうと、胎児に先天異常(先天性白内障・緑内障・心臓病・難聴)をもたらすことがあります。
妊娠の可能性があり、風疹に罹ったことの無い方やワクチンを接種したかあやふやな方は、必ず医師に相談して事前に予防接種を受けましょう。
【小さなお子様】
症状は比較的軽いのですが、まれに脳炎などの合併症が2〜5000人に1人の割合で発症することがあります。
また、大人になったときに風疹に罹らないようにするためにもワクチンはきちんと接種しましょう。
参考:WAKU2情報らんど
もっと詳しい情報が欲しい方は、こちらから国立感染症研究所のホームページへ