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自律神経
ストレス病
春は卒業や新入学など、生活が大きく変化する季節です。この時期には心と体への不調が起こりやすく、それらは【五月病】と呼ばれてきましたが、ストレスや心の問題による病気はこの季節だけのものではなく、私達の周りには常にその原因と可能性があるのです。このようなストレスによって引き起こされる病気について、今回はご紹介します。
五月病とは?
新学期が始まって1ヶ月ほど経った頃の学生に多く起こることから名づけられた症状ですが、医学的な定義ではなく、【適応障害】(社会環境においてうまく適応することが出来ず、さまざまな心身の症状が現れて社会生活に支障をきたすこと)の一種です。
原因として、
○新しい環境にうまく適応できない
○想像していた新生活と現実のギャップ
○受験や入社試験を乗り越えた後に目標を失ってしまった
などが考えられます。
次のような症状を伴い、睡眠や生活リズムが崩れたり、登校や出社困難になったりする事もあります。
【神経症状】やる気が出ない、無感動・無関心、不安や焦りを感じるなど
【身体症状】疲れやすい、食欲が湧かない、体調がなんとなく優れないなど
実は怖いストレス病
もともと私達の体にはストレスに抵抗する力が備わっていますが、過剰なストレスが長引くと、心も体も疲れ果ててしまい、様々な症状として表れてきます。
このような「ストレス病」は、症状が「心」に現れると【神経症】、「体」に現れると【心身症】と呼ばれます。体に現れた場合、生活習慣とも相まって様々な重篤疾患へとつながる事もあるのです。
【神経症】
ノイローゼとも言われ、ストレスやショックへの反応が心に現れ、その影響で心身に症状を引き起こす病気です。強い不安が続くのが特徴で、神経質や心配性の人に起こりやすいとされています。
○不安神経症
「パニック障害」突然強い不安に襲われ、動悸や呼吸困難、発汗などの発作を起こす
「全般性不安障害」漠然とした不安が何時までも続き、動悸やめまい、倦怠感など
若い女性に多い神経症です。
○恐怖症
「高所恐怖症」「体臭恐怖症」「視線恐怖症」特定の物や場所などに強い不安や恐怖を感じる神経症で、他の人にはなんでもないことが原因となって、日常生活に支障を起こす事もあります。
○強迫神経症
本人の意に反してある行動や考えを止められず、繰り返してしまいます。何かにさわると手が汚れた気がして、何時までも手洗いを繰り返す「洗浄脅迫神経症」などがあります。
○心気症
自分は病気ではないかと思い込み、執拗にこだわる心の病気です。
【心身症】
心のストレスや問題が発症や経過に大きく関わる「体の病気」の総称です。
心身症として起こる病気は実に広範囲で、生活習慣病もストレスが原因で生活が乱れて起こる心身症の場合があり、注意が必要です。
○心身症が関わる疾患の一例
「十二指腸潰瘍」
「過敏性腸症候群」
「本態性高血圧」
「神経性狭心症・狭心症」
「糖尿病の悪化」
「偏頭痛」
「気管支喘息」
「メニエール症候群」
「アトピー性皮膚炎」
「不眠症」
「自律神経失調症」
心のストレスを予防しましょう
現代社会ではストレスの全く無い生活を送るのは難しいですが、ストレスに負けない心と体を作り、ストレスとうまく付き合う工夫をしましょう。
【日々の生活の注意点】
○ノルマの軽減や仕事を分担してもらうなど、重圧を減らす。
○自分なりのストレス解消法(リラックス法)を見つける
○ストレッチや運動で体に酸素を送ってリフレッシュ
○生活のリズムを整えて、質の良い眠りを
【食事で出来るストレス予防】
○甘いものはとりすぎに注意
○食事は三食しっかり、よく噛んで
○ビタミン(B、C、E)やカルシウムなどミネラルを積極的にとる
○家族や友人と楽しく、リラックスしながら食べましょう
参考:WAKU2情報らんど
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