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こむらがえりの漢方薬「芍薬甘草湯(しゃくやくかんぞうとう)」は素早く効く!
こむらがえりの漢方薬として有名な芍薬甘草湯(しゃくやくかんぞうとう)。
漢方薬は効くまでに時間がかかると考えている方が多いですが、あるデータでは服用後5分前後でこむらがえりの痛みが消失したほどの即効性がある漢方薬です。
一般用医薬品の効能効果には「体力に関わらず使用でき、筋肉の急激なけいれんを伴う痛みのあるものの次の諸症:こむらがえり、筋肉のけいれん、腹痛、腰痛」とあるように、各所の「筋肉のひきつり」に使ってみると良いでしょう。
冷え性や寒さに弱い人は芍薬甘草附子湯がよりおすすめです。
ただし、連用すると浮腫や血圧上昇などの副作用を起こすことがあるので、頻繁につる人は原因疾患の治療を優先しましょう。
タウンニュース川崎市宮前区版2022年2月25日号より
こむら返りはなぜ起こるのか?
こむら返りの原因は詳しく解明されてはいないようですが、筋肉の伸び縮みを感知するセンサーの異常が原因のひとつと考えられています。
○ミネラルバランス
体内のミネラルバランスが乱れると、センサーの機能が低下することがわかっています。
特にマグネシウムの不足は大きな影響を与えるようです。
○脱水
ミネラルバランスの乱れのほかに、運動中や寝ている間の発汗による脱水も原因と考えられています。
○血行不良
冷えなどによる血行不良も原因と考えられています。
○加齢
加齢によりセンサーの機能が衰えます。そのため、60才以降はこむらがえりがおこりやすくなるます。
こむらがえりを予防しよう!
芍薬甘草湯の使い過ぎは副作用の心配が出てきますので、こむらがえりが起こらないように予防を心がけましょう。
○ミネラル補給
□マグネシウム
アオサ、わかめ、ひじきなどの海藻類
ナッツ類
□カルシウム
牛乳、チーズなどの乳製品
豆腐、生揚げなどの大豆製品
ししゃも、しらすなど骨ごと食べられる魚
□カリウム
長いも、さつまいもなどのイモ類
バナナ、キウイなどの果物
○水分補給
□運動中
スポーツドリンクなどで水分・ミネラルをこまめに補給しましょう
□寝る前
寝る前にコップ1杯の水を飲むことも有効です
○筋肉をほぐす
ふくらはぎの筋肉をのばすストレッチをしましょう
筋肉をほぐす「波止場のポーズ」(下の絵を参考)
30〜50cm程度の台や椅子に片足をのせ、ふとももとふくらはぎを伸ばします。
反対の足はかかとをあげないようにします。
息を吐きながら7秒キープしましょう。
左右交互に15回ずつ繰り返すと、ふとももやふくらはぎの筋肉がストレッチされ、血行が良くなります。
参考:こむらがえりはなぜ起こる | 不調改善ヘルスケア | サワイ健康推進課https://kenko.sawai.co.jp/healthcare/201903.html