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皮膚
掌蹠膿疱症(しょうせきのうほうしょう)
掌蹠膿疱症は、
<症 状>
○手のひら・足の裏に赤みを伴う小さな水疱ができ、すぐに膿疱となる。
○膿疱は約1週間で乾燥し、黄色いかさぶた状になる。
○2〜4週間間隔で繰り返し発生し、慢性的に経過する。
○片方の足底から始まることが多く、以後両足と手のひらにも及ぶ。
○手は親指と小指の腹、足は土踏まずにできやすい。
○手足以外にも、ひじ、ひざ、耳にできることもある。
○膿疱は無菌性。
○軽快と悪化を繰り返し、慢性化する。
<原 因>
慢性扁桃炎などの感染によるアレルギーや義歯などの金属アレルギーが原因と考えられることもあるが、はっきりした原因はよくわかっていません。
<経 過>
皮膚科の塗り薬で改善することもありますが、治療を継続しても治らないケースも見られます。
漢方で考える掌蹠膿疱症
皮膚の特徴として、
○炎症を起こした赤い皮膚=熱が溜まっている状態
○水疱=湿が溜まっている状態
○膿疱=毒が溜まっている状態
と考えて、熱・湿・毒を取り除く漢方薬を患者さんの体質に合わせて選びます。
漢方薬は数ヶ月以上続けていただくことが多いです。
漢方をお考えの方は、ご予算も含めてご相談ください。
掌蹠膿疱症の生活養生法
○食養生
□控えるもの
・辛いもの
・刺激の強いもの
・脂
・霜降り肉
・味の濃いもの
□食べたほうが良いもの
・緑の葉物野菜:苦瓜、きゅうり、小松菜、れんこん、トマトなど
・野菜、海藻、きのこ、緑茶を多めに
・果物は適度に(糖質が多い人は皮膚病が治りにくい傾向があるので気をつけましょう)
○便秘をしないようにする
○睡眠を十分に取る
(参考:皮膚疾患の中医治療 東洋学術出版社)