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足腰
漢方で考える坐骨神経痛
椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄で坐骨神経が圧迫されると、お尻から太ももの裏側、すね、ふくらはぎ等に痺れるような痛みを感じます。
冷感や灼熱感を伴ったり痺れが酷くて歩けなくなったりすることあります。
漢方で考える坐骨神経痛は、経絡(神経のように全身に張り巡らされ体をコントロールしているもの)に寒さや湿気等の邪気が侵入することで、経絡を滞らせ痺れや痛み、運動障害等が起こります。
加齢や疲労、ストレス、慢性病等で体力が不足すると邪気はさらに侵入しやすくなり、長引くほど治りにくくなります。
腰から下の弱りは腎虚(じんきょ)
腰から下の弱りは腎虚(じんきょ)と呼ばれ40代には既に始まっています。
具体的には
【生殖器】精力減退・不妊・閉経
【毛髪】白髪・薄毛・脱毛
【骨格】膝・腰・かかと痛・歯の弱り・骨粗鬆症
【耳】耳鳴・難聴
【泌尿器】尿漏れ・頻尿・残尿感・膀胱炎
【脳】精神不安・無気力・物忘れ
【その他】冷え・低体温・手足の火照り・渇き等の変化が現れます。
本場中国では、40代以降は男女とも薬膳や漢方で腎を補うことが当たり前だそうです。
坐骨神経痛には「鹿茸(鹿の幼角)」で不足した体力を補いながら、痺れや腰痛の漢方「独歩顆粒」の併用等をおすすめしています。
(タウンニュース川崎市宮前区版2020年12月25日号)