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肺・気管支
夏の咳が治らないのはなぜ
8月もお盆を過ぎると秋風が吹くようになりますが
「最近なんだか咳が止まらなくて…」
というご相談が毎年増えてきます。
なぜだと思いますか?
熱も頭痛もくしゃみもタンもなく
ただ「ケヒョケヒョ…」と軽い咳が出ます
原因は「肺の冷え」
今年の夏も暑かったので、
冷たい物をたくさん飲んだり食べたりしました。
熱中症対策に1日中エアコンを使っていました。
こんな夏は、
肺が体の中と外からダブルで冷やされて機能低下を起こしてしまうのです。
傷寒論という漢方の書物には、
「発汗後飲水多必喘以水灌之亦喘」
(発汗後、水を飲むこと多ければ必ず喘す、水をもって之に灌ぐ(体に水をかける)も亦喘す)
と書いてあります。
漢方薬の「甘草乾姜湯」で肺を温めると咳が止まります。
漢方薬が手に入らない方は、
長袖のシャツを着たりや首にストールをまいたりして冷気が直接肌に触れないようにしながら
ショウガ湯(ショウガを適量すりおろして、はちみつや黒砂糖で甘みを付けて、お湯を注いで出来上がり)を1日3回空腹時に飲んでみると良いでしょう。