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不妊・子宝
「抗うつ剤と胃薬と抗プロラクチン血症の関係」 若奥さんのブログ 20160716
昨夜は不妊症の勉強会でしたが
高プロラクチン血症の症例検討でした。
プロラクチンは
乳腺を大きくして乳汁を出すようにするホルモンです。
プロラクチンは妊娠授乳時以外にも、
睡眠、ストレス、乳頭の刺激、
TRH(甲状腺刺激ホルモン放出ホルモン)、
エストロゲン、
ドパミン受容体遮断作用のある薬剤(抗うつ剤、吐き気止めやガスターなどの胃薬)、
下垂体腫瘍など
で分泌が増加します。
ちなみに
乳汁の原料は血。
乳汁としてたくさん血が使われている間は
なかなか生理が再開しませんね。
生理がこないということは
妊娠しない、
ということ。
授乳中でもないのにプロラクチンが多いのは、
今赤ちゃんが欲しい女性だけでなく、
これから結婚するであろう女性にとっても
よくない状態です。
高プロラクチン血症の症状は
乳房がはって痛い
乳汁がでる、あるいは圧迫すると乳汁がでる
月経不順、無月経
黄体機能不全
不妊症、流産などがあります。
病院での治療としては、
ドパミン作動薬(カバサール、テルロン、パーロデルなど)
を服用することが多いです。
漢方薬では炒麦芽がよく使われます。
気になるのは
薬剤性の高プロラクチン血症。
ストレス社会の影響か、
妊娠適齢期で
抗うつ剤や胃薬などを処方されている方って結構いらっしゃいます。
飲んでいる人が全員高プロラクチン血症になるわけではないですが、
違う治療法、違う薬が使えるなら
その方がいい。
知らずに薬剤性の高プロラクチン血症になっていて、
赤ちゃんができない、
と悩んでいる人が少ないといいなと思います。
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