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全身症状
免疫力
「免疫力」と聞くと何を思い浮かべますか?
健康な時は気にならないと思いますが、免疫力がないと私たちの体はどうなるでしょうか?
空気中にはたくさんの病原体が漂っていて、呼吸と共に体の中に侵入しています。
「免疫」とは文字通り「疫(疫病)」から免れるために働くもので、私たちの体を守ってくれています。
免疫力が低下していませんか?
私たちが日ごろ元気でいられるのは、体の中を24時間体制で守ってくれている免疫細胞のおかげです。
ところが、20代をピークとして年齢を重ねるごとに免疫力が低下することが分かっています。免疫力が低下するという事は、病気になるリスクが高まる事になります。
免疫細胞の中でも特に「T細胞」と「NK(ナチュラルキラー)細胞」の活性が低下する事と、T細胞が作られる胸腺が年齢と共に委縮することが原因であるとの研究結果が得られています。
体を守っている免疫細胞
私たちの体を守ってくれている「免疫細胞」とは血液中に含まれる「白血球」のこと。
・身体のいたるところに存在し、くまなくパトロールしている。
・NK細胞、T細胞の他に多くの免疫細胞が存在する。
・「外敵を発見する」「外敵の情報を伝達する」「外敵を攻撃する」などの役割がある。
チームプレイによって病気を未然に防いだり、なおしたりしている。
免疫細胞は次の2つのグループに分かれます。
<第1攻撃部隊=自然免疫>
【生まれながらに備わっている防衛機能】
外部からの異物(抗原)が入ってくると直接戦う
「マクロファージ=侵入した外敵を食べる」
外敵が入ってくると、丸ごと食べて処理して、外敵の情報を仲間に知らせる。
「NK細胞=外敵を攻撃する」
ウイルスに感染した細胞や体内で発生した悪い細胞を発見し、単独で攻撃し排除する。
<第2攻撃部隊=獲得免疫>
【自然免疫では戦うことができない時に戦う】
1度戦った相手のことを記憶し、2回目以降は効率よく戦う機能がある。
「ヘルパーT細胞=司令官」
第1攻撃部隊から情報を受け取り、キラーT細胞などに情報と攻撃の号令を出す。
「キラーT細胞=感染した細胞を攻撃」
ウイルスに感染した細胞を見つけ出し攻撃する。
※免疫細胞の60%は腸に存在する
食べ物の入口(口)から出口(肛門)までをつなぐ器官は、体の内側にありながら、皮膚と同じように外界のものと直に接しています。
そのため腸には、外敵を排除するために沢山の免疫細胞が存在しています。
免疫細胞の活動を高めるためには「腸内環境」を整えることが大切です。
免疫力を高めるためには
<免疫力が低下する原因>
・疲れ
・偏った食事
・ストレス
・冷え
・血行不良
↓
「腸内細菌のバランスが崩れる」
↓
「免疫力が低下して、風邪やインフルエンザにかかってしまう」
<免疫力を高める方法>
☆腸内環境を整える
腸内細菌を整えるためには、善玉菌が腸内で優勢に働くようにする環境を作ることがポイントとなります。
?善玉菌(乳酸菌やビフィズス菌)を摂取する
発酵食品:ヨーグルト、キムチ、チーズ、みそ、納豆、漬物
?善玉菌のエサ(オリゴ糖や水溶性食物繊維)を摂取する
オリゴ糖:バナナ、はちみつ、牛乳、アボカド、にんにく
水溶性食物繊維:わかめ、アボカド、オクラ、なめこ、やまいも
☆笑う!笑顔を作る!
笑うことでNK細胞が活性化することが分かっています。
漫才を3時間見て笑った後に採血してNK細胞活性を評価すると、活性化されていました。
また、何も面白くなくても口角をあげ、作り笑いをするだけでも効果が得られます。顔の表情筋が働くと、笑っていると錯覚するそうです。
毎日たくさん笑って過ごしましょう。
参考:WAKU2情報らんど
もっと免疫力を高めたい方はこちら