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不妊・子宝
「黄体機能不全」と言われたら…
排卵後に卵胞は黄体化してプロゲステロン(黄体ホルモン)を分泌します。
黄体ホルモンは子宮内膜を受精卵が着床しやすいように変化させたり、
高温期(黄体期)の体温を維持するのに必要です。
黄体ホルモンの分泌不全によって
月経不順、着床障害、流産などになることがあります。
黄体機能不全では
黄体期中期の血中プロゲステロン値が10ng/ml未満、
基礎体温では
・高温期が10日以内
・低温期から高温期への移行に3日以上かかる
・低温期と高温期の差が0.3℃以内
・高温期の途中で体温が下がる
などがみらます。
子宮内膜症、高プロラクチン血症、黄体化未破裂卵胞症候群(LUF)
を伴うことがよくあります。
漢方では?
卵胞の発育が悪いと排卵、黄体化がスムーズに行われません。
漢方では生殖機能の低下(腎虚)として考えることが多いです。
よい卵胞を育てるために栄養剤的な漢方薬(補腎薬)を基本に服用します。
そのほかに
良い血が不足している(血虚)
血のめぐりが良くない(瘀血)
ストレス(肝鬱)
浮腫み(痰湿)
胃腸が弱い(脾虚)
などを伴うことが多いので、これらの改善も必要です。